自然を感じる
西海国立公園
昭和30年(1955年)3月16日、18番目の国立公園に指定された西海国立公園は、多くの島や海から構成される景観を特徴とする国立公園です。
西海国立公園は、長崎県北西部の本土と大小の島々から構成される4市2町(佐世保市、平戸市、西海市、五島市、小値賀町、新上五島町)の合計面積24,646haにわたり、「平戸・九十九島地域」(8,077ha、33%)と「五島列島地域」(16,569ha、67%)に大別されます。
「五島列島地域」は、平戸島の西方20km沖に浮かぶ宇久島から南西に小値賀島、中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島へ続く7島のほか、大小250あまりの島々が長さ90kmにわたり広がっています。(右写真は若松瀬戸)
新上五島町の西海国立公園指定地域は、中通島と若松島の間を30あまりの島々が複雑に入り組んだ約15kmにわたる若松瀬戸のリアス式海岸、いたるところに見られる溺れ谷の地形と北西の季節風や波の浸食による海岸部に発達した海蝕の地形、さらに、こうした複雑な海岸線、碧い海と深緑の山々が織りなすコントラストが、類まれな美しい自然景観を構成しています。
山々はほとんどが照葉樹の二次林で覆われていますが、中通島の山王山には自然林が残されており、日島には五島列島地域におけるハマジンチョウの大群生地があります。
また、日島には数多くの野生の鹿が生息しています。