動植物

新上五島町は、長崎県の西方、五島列島の北部に位置し、中通島・若松島を中心とした7つの有人島と60の無人島で構成されています。

地形は極めて複雑で、海岸線は変化に富んでおり、海と山が織りなす美しい自然景観は、若松島を中心に西海国立公園に指定されています。
また、新上五島町が所在する五島列島は、西側は東シナ海に面し対馬暖流が流れており「生態系の形成」に強い影響を及ぼしています。特に植物相・動物相に影響を及ぼしており、植物相においては亜熱帯系の種である照葉樹林が分布し、動物相においても暖流に関係するカツオドリやコグンカンドリなど亜熱帯系の種が頻繁に飛来しています。
豊かな自然に恵まれている新上五島町には、留鳥(周年生息している)である国指定天然記念物の「カラスバト」など貴重な動植物が数多く生息しています。

また、新上五島町は、アジアに生息する渡り鳥たちの十字路に位置し、東西に往来する渡りルートの「東西型」と南北に往来する「南北型」との個体群が観察できます。これは日本の他の地域ではあまり見られない自然現象であると、後述する自然ガイドブックの著者が指摘しています。

50数年にわたってこの新上五島町の生態系を調査・研究してこられた著者にご協力いただき、「宝の島を宝のまま永遠に子孫へ残していただくために」との思いで、新上五島町に数多く生息する動植物を紹介した自然ガイドブック「バードアイランド新上五島町」を発刊しています。
このガイドブックで新上五島町の動植物を満喫し、ぜひ、バードアイランド新上五島町へお越しください。